「人生」




私が

まだ若かった頃には

自分の好きな人生が歩めるものと思っていた

意志と努力とその上にほんのちょっぴり才能さえあれば

運など向こうからとびこんでくるさ


あれから

長い時が流れて今の私は考えている

そんな人生が歩めるのは

ほんのわずかの幸福な人達と

ほんのわずかなおろか者達だと


みんなが歩みたくない人生を歩いている

それでも一生けん命歩いている


9/10



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