1970年(昭和45年)、3年間のドイツ留学から一時帰国した際に、孝子は乳がんの宣告を受けます。
絶望の淵にあった孝子を救ったのは、留学先で知り合ったドイツ人男性、ヨハネス・ブッシュでした。ヨハネスは、孝子のために来日し、1971年(昭和46年)9月26日、二人は日本で結婚をします。
その後、1974年(昭和49年)1月27日に28歳の若さで亡くなるまで、壮絶な闘病生活を過ごすことになります。
孝子は、1973年(昭和48年)9月9日から、詩を書き留めるようになりました。
それは、孝子の亡くなる2週間前まで、続きました。
詩集『白い木馬』は、病床の孝子が綴った詩を、一冊の本にまとめたものです。
孝子がこの世に残したメッセージを、多くの人に見ていただければ、幸いです。
留学先のハイデルベルクにて | 夫のヨハネスと 鎌倉にて |